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3級自動車整備士は、自働車整備士の国家資格取得を目指す人が最初に取るべき資格として知られています。3級自動車整備士の資格について特徴や内容を見ていきましょう。
自動車整備士の資格には3級から1級までがあり、自動車の定期的なメンテナンスや点検・分解・組立などをするのは共通ですが、3級自動車整備士の資格は自動車整備士の資格の中で最も初歩的なレベル。2級以上の資格と比べると仕事内容がかなり限定されており、エンジンを分解修理するのが主。足回りに係わる部分の大掛かりな整備はできません。
3級自動車整備士には全部で4種類の資格があり、「シャシ」「ガソリン・エンジン」「ジーゼル・エンジン」「二輪自動車」それぞれで整備できる内容が異なります。全ての資格を取る必要はありませんが、自動車整備士としてどのような仕事内容を担当したいかを考えた上で、取得内容を選ぶことが大切です。ちなみに最も受験者数が多いとされているのは、3級自動車ガソリン・エンジン整備士の資格です。
3級自動車整備士の資格試験を受けるためには、受験資格を満たすことが必要。自動車関係の専門学校や職業訓練に通うことで、実務経験がなくても受験可能とされています。ただし学校などに通わずに資格を得たい場合は、整備工場で1年の経験を積むことで受験資格が得られます。
受験資格を満たして3級自動車整備士の学科試験に合格した上で、実技試験に合格すれば無事に資格取得となります。
自動車整備士の専門学校に通った場合は、卒業と同時に2級自動車整備士の受験資格を満たせるため、3級自動車整備士の資格を得る必要はありません。
3級自動車整備士の試験は、自動車整備士を目指す人が最初に目指す資格ということもあり、難易度はそこまで高くはありません。2018年度の合格率は、ガソリンが63.8%、ジーゼルが63.2%、シャシが53.2%、二輪が71.9%となっています。
参照元:一般社団法人日本自動車整備振興会連合会|平成30年度第2回自動車整備技能登録試験「学科試験」の試験結果について
(https://www.jaspa.or.jp/mechanic/result/2018_2nd.html)
3級自動車整備士の資格試験は、毎年2回行われています。一度に複数の資格を受験することもできるため、3級自動車整備士の資格で複数取得したい人は同時受験することもできます。
学科試験は10月と3月に、実技試験は1月と8月に行われています。学科試験では全部で30問を60分で回答する流れになっており、構造・機能や取り扱い方法などの知識を始め、整備用の試験機・計量器などの取り扱い、材料・燃料油脂などの初等知識について問われます。学科試験に合格したら受験できる実技試験では、30分内に3問の回答を行います。簡単な基本工作や分解・組立、簡単な修理などの対応力を問われます。
3級自動車整備士の資格は、専門学校に行かずに自動車整備士を目指している人などがスタートとして取得する資格です。自動車整備の現場で働くことはできますが、基本的な整備しか担当できないため、2級以上の自動車整備士と比較すると活躍できる場面は狭いと言えるでしょう。
整備工場やディーラーなどに就職しても、エンジンオイルやギアオイルの交換、タイヤ交換、点検整備などが主な仕事となります。独自の判断での整備は基本的に禁じられており、2級以上の資格取得者の指示が必要となるケースがほとんどです。
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引用元HP:群馬自動車大学校
https://www.gaus.ac.jp/
※合格率(2019年度)の参照元:群馬自動車大学校
https://www.gaus.ac.jp/faq/#:~:text=%E3%81%BE%E3%81%9F%E4%B8%80%E7%B4%9A%E8%87%AA%E5%8B%95%E8%BB%8A%E6%95%B4%E5%82%99%E5%A3%AB,%E5%AE%9F%E7%B8%BE%E3%82%92%E6%AE%8B%E3%81%97%E3%81%A6%E3%81%84%E3%81%BE%E3%81%99%E3%80%82
※一級自動車整備士の合格率が90%以上で、かつ就職にも強い第一志望の就職率を開示している4校を紹介します。※情報は2022年7月15日時点