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一般的な整備・点検業務の多くを扱うことができる二級自動車整備士。実際にどのような職場で整備士として働いているのでしょう。二級整備士の仕事内容や就職先、気になる年収・月収の目安などをまとめました。
二級整備士の資格には4種類あります。「2級自動車シャシ整備士」では、シャシ部分(自動車の車体やエンジンを除いた箇所)のほとんどの整備ができます。
「2級ガソリン自動車整備士」では、ガソリンエンジンを利用している自動車の一通りの整備が可能。「2級ジーゼル自動車整備士」は、ジーゼル(ディーゼル)エンジンを搭載している自動車の整備の大半を行うことができます。
自動車に関しては、二級整備士を取得していればほとんどの整備を行うことができるので、上記の3つの中から、やりたいことに合わせて1つか2つを取得していればOK。
最後の一つは「2級二輪自動車整備士」の資格で、二輪車整備の資格の中では最も上位に当たります。
二級自動車整備士の平均年収は約380万円です。月収にすると約31万円。高校卒業後に二級整備士を取得した場合と、短大や専門学校を卒業した場合では多少異なり、後者の方が月給は高くなる傾向にあります。
※参照元:平均年収.com
https://heikinnenshu.jp/other/jidoshasebi.html
お気に入りの自動車メーカーがある場合は、そのメーカーに就職すると最新モデルに触れることができます。特にメーカーにこだわりがない場合は、様々なメーカーを扱うサブディーラーがおすすめ。
整備士として働きながら、将来的にキャリアアップ(自動車販売や整備工場の管理)などを目指すならディーラーは向いているといえるでしょう。
整備工場は「とにかく車いじりが好き」、「整備技術を磨きたい」と考えている方や職人気質の方に適しています。民間の整備工場では点検整備や緊急整備、分解整備などの仕事が多く、スピード感や正確性などが求められます。
メーカーにこだわらずに点検・整備を行うので、整備工場で働き続ける場合は幅広い知識や経験が必要。
日本では、二級自動車整備士と検査員の有資格者が在籍していれば自動車整備工場を運営できます。二級自動車整備士の資格を持っていれば、エンジン整備や足回りの分解整備などほぼ全ての整備作業を担当できるようになります。実際に日本で働いている自動車整備士のうち、およそ8割以上がこの二級自動車整備士の有資格者と言われています。
二級自動車整備士の資格は、取り扱うエンジンタイプによって「二級ガソリン自動車整備士」「二級ジーゼル自動車整備士」「二級シャシ自動車整備士」の3種類に分かれます。ただし実際は、二級ガソリン自動車整備士の資格を持っていればジーゼル者やシャシ部分の整備も担当できます。
二級自動車整備士の資格を取得するためには、自動車整備の専門学校に通うのが一般的です。自動車整備の専門学校や大学校では、2年間の学習過程を通じて二級自動車整備士に必要な知識や技術を習得します。学校によってカリキュラムには差があるものの、概して1年次に基本的な自動車工学の理論やエンジン等の仕組みを学び、2年次に応用的な実習やインターンシップなどより実践的な学習に進みます。
近年は労働力不足やグローバル化の影響から、外国人留学生向けの自動車整備学科も増えています。通常の日本人学生が2年間で学ぶ内容を3年間かけてじっくりと教えるのが一般的で、外国人でもプロの整備士として日本で就職できるようにサポートしています。
自動車整備の専門学校に入学しなくても、自動車整備士になる道はあります。どのようなキャリアパスを辿るのかは、高校在籍時にどのような学びを選考したかによります。整備士になるまでの具体的な流れは以下の通りです。
専門学校に通うと、専門的な知識や技術を学べるのはもちろん、資格試験対策ができる、また試験応募時に実務経験に関する条件が免除されるというメリットもあります。より確実にプロの整備士を目指すのであれば、自動車整備専門学校で学ぶのがおすすめです。
二級自動車整備士になるには、お住まいの都道府県の自動車整備振興会が実施している自動車整備技能登録試験を受けるのが一般的です。自動車整備振興会が公開している試験情報を確認のうえ受験申請をして、指定の日程で試験を受けます。
登録試験の合格者は、全免申請と呼ばれる手続きを行います。これは国が実施する検定試験の受験を免除するために必要な手続きで、全免申請を完了して初めて二級自動車整備士として認められます。
二級自動車整備士の試験内容は、学科試験と実技試験に分かれます。学科試験は4択マークシート方式の筆記試験で、出題数は40問、回答時間は80分(シャシ整備士の試験のみ、出題数30問、回答時間60分)です。
実技試験では車両の組み立てや分解、故障診断などを実施します。ただし、専門学校などで所定の学習課程を修めている場合、この実技試験は免除となるケースが一般的です。
日本自動車整備振興会連合会が発表しているデータによると、直近5回分の二級自動車整備士学科試験の合格率は以下の通りです。
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| 令和3年度 第1回 |
令和3年度 第2回 |
令和2年度 第1回 |
令和2年度 第2回 |
令和1年度 第1回 | |
|---|---|---|---|---|---|
| 二級ガソリン 自動車整備士 |
96.4% | 98.6% | 98.5% | 98.5% | 98.3% |
| 二級ジーゼル 自動車整備士 |
96.0% | 98.8% | 98.9% | 98.9% | 98.9% |
| 二級シャシ 自動車整備士 |
97.6% | 99.1% | 98.9% | 98.9% | 99.6% |
いずれの試験でも、90%大の合格率が記録されています。しっかりと準備や対策をしたうえで試験に臨めば、十分に資格取得を目指せます。
国土交通省に認定された自動車整備専門学校や大学校、高校、職業技術専門校を総称して一種養成施設といいます。この一種養成施設で2年制のカリキュラムを修了することで、二級自動車整備士試験を受験できるようになります。なお、養成施設を卒業する方は実技試験が免除されます。
一種養成施設に対して、国土交通大臣の指名を受けた各都道府県の自動車整備振興会が運営する技術教習所を二種養成施設と呼びます。一種養成施設と異なり、すでに自動車整備士として働いている人を対象とした施設なので、夜間コースや日曜日開催コースなども用意されています。
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引用元HP:群馬自動車大学校
https://www.gaus.ac.jp/
※合格率(2019年度)の参照元:群馬自動車大学校
https://www.gaus.ac.jp/faq/#:~:text=%E3%81%BE%E3%81%9F%E4%B8%80%E7%B4%9A%E8%87%AA%E5%8B%95%E8%BB%8A%E6%95%B4%E5%82%99%E5%A3%AB,%E5%AE%9F%E7%B8%BE%E3%82%92%E6%AE%8B%E3%81%97%E3%81%A6%E3%81%84%E3%81%BE%E3%81%99%E3%80%82
※一級自動車整備士の合格率が90%以上で、かつ就職にも強い第一志望の就職率を開示している4校を紹介します。※情報は2022年7月15日時点